大江健三郎×岡田利規公開対談



わたしたちに許された特別な時間の終わり

わたしたちに許された特別な時間の終わり



 大江健三郎×岡田利規公開対談の動画がアップされていたので、紹介しておきます。
 この対談は、第二回大江健三郎賞に、岡田利規*1「わたしたちに許された特別な時間の終わり」が選ばれた際に行われたものです。大江健三郎賞は、2006年に講談社主催で創設された、大江ひとりを選考委員とする文学賞であり、大江は、若手作家&評論家の作品を対象として、「文学の言葉」を掘り起こし、現代に蘇らせたいという思いから受賞作を決めているようです*2。第一回(2007年)は長嶋有「夕子ちゃんの近道」、第二回(2008年)は岡田利規「わたしたちに許された特別な時間の終わり」、第三回(2009年)は安藤礼二「光の曼陀羅 日本文学論」が受賞していますね。
 大江については、ぼくは高校時代熱中して、かなり読んでいたのですが、最近また少しずつ読み直しを進めていて、岡田利規「わたしたちに許された特別な時間の終わり」も、とても興味深く読んだ小説だったので、この対談は、めちゃくちゃおもしろかったです。特に後半の視点や身体の話は刺激的だったのですが、それにしても、ふくらはぎのくだりであるとか、大江の大家らしからぬユーモアのセンスには驚かされますね。


 大江健三郎×岡田利規公開対談