カメラの中の三秒間―渋谷系アーティストライブ動画集



 Flipper's Guitar「Camera! Camera! Camera!」(1990)



 おおっ! かわいいなあ……。フリッパーズ・ギターの動画は珍しく貴重。「JUST POP UP」とか出ていたと思うんですけど、活動期間が1989年から1991年までで、意外と短いんですよね。
 で、この動画があまりにかわいかったので、渋谷系アーティストのライブ映像を探してみた。


 Cornelius「What You Want」(1995)



 Mステ。これまたかわいい。Corneliusフリッパーズ・ギター解散後に結成した小山田くんの一人バンド。


 スチャダラパー featuring 小沢健二今夜はブギーバック」(@P'PARCO、1994.3.10)



 「P'PARCOのオープン前日に開かれたシークレットライブ。小沢健二スチャダラパーによる今夜はブギーバックのライブ映像」とのこと。パルコとか渋谷系とか時代を感じる。いま思えば、この頃はまだまだ80年代の雰囲気が残ってましたよね……。


 スチャダラパーサマージャム'95」(1995)



 いつのライブなのかは不明。この曲はかっこいいなあ。ケツメの「夏の思い出」もかっこいいですけどね。


 ピチカート・ファイヴ「Baby Love Child」 (1991/動画は1991年のライブ映像)



 野宮真貴は、岡崎京子のマンガを思い出すビジュアル。「Baby Love Child」は名曲。このライブ映像はいくつかあがっているようなので、ファンの方は関連動画から辿ってください。


 オリジナル・ラブ「DEEP FRENCH KISS」(1991)



 田島貴男は、ほんとかっこよかった。
 聴いた回数という点では、ぼくはオリジナル・ラブをいちばんよく聴いていましたね……。


 Tokyo No.1 Soul Set「黄昏'95」(1995)



 これはちょっと懐かしい……。そして、いま見るとちょっとこそばゆいw
 ラブ・タンバリンズとかヒックスヴィルとかGREAT 3とかブリッジとかぼくもリアルタイムで聴いてたので、マイナーどころも知らないわけじゃないんですけど、やっぱり動画があまりアップされてなかったりするので、このエントリではスルー。


 カヒミ・カリィ「I am a Kitten」(1995/動画は、1998.12.11のLIVE映像)



 カヒミさんもいま聴くと、なんかこう、背中のあたりがこそばゆくなってくるんですよね……。Wikiを見たら1996年にパリに移住とあったけれど意外性がなさすぎるw 2007年のライブで「風来坊」を歌っている動画もこそばゆさは健在なんですけど、でも、美貌は衰えてませんね。美しい。


 UA「甘い運命」(1997/動画は、1998年のライブ映像)



 UAさんは渋谷系という括りには入らないですけど、まあ渋谷系周辺のアーティストということで。村上淳と結婚してましたしね。
 なによりこの時期のUAは、名曲を続々と発表してたんですよね。1stと2ndアルバムは、へヴィーローテーションで繰り返し聴いてましたよ。「甘い運命」もいい曲ですね。


 フィッシュマンズ「バックビートにのっかって」(1997)



 デビュー曲「ひこうき」(1991)のLIVE映像(1992.2)とか、「BABY BLUE」(1996)で「POP JAM」に出演したときの映像とかで迷ったのだけど、これを。迷ったら好きな曲ということで。「バックビートにのっかって」は、アルバム『宇宙 日本 世田谷』(1997)収録。
 フィッシュマンズは、ライブで聴きたいバンドの一つだったけれど、1999年にボーカル佐藤伸治の死去により活動停止。アレンジが違うとまたまったく気持ちよさの質が変わるからなあ……。YOU TUBEにライブ動画がたくさんアップされているのが救いですね。キリがないけど、「WALKING IN THE RHYTHM」とか、「Night Crusing」(with Tokyo No.1 Soulset)とか……ほんとキリがないのでやめます。また別エントリで。


 ピチカート・ファイブ「東京は夜の七時」(「ウゴウゴ・ルーガ」、1994.1.14)



 渋谷系のすごいところは世間をどんどん巻き込んでいったところ。80年代的な洗練されたオシャレ&クールな感性を、メディア(TV、ラジオ、雑誌など)を通じてお茶の間に普及させて、日本全国に届けた功績というのは、実はかなり大きなものだったと思う。
 とりわけ、大きな力となったのは、フジテレビ。「ウゴウゴルーガ」(1992年10月5日から1994年3月25日)や「ポンキッキーズ」(1994年4月1日-1999年9月30日)で渋谷系アーティストをどんどん起用し、「子ども番組でサブカル」という意外な方法で、「サブカル」を一般に普及させてしまった。
 いま、教育テレビがすっかりサブカル化してるわけですけど、「ウゴウゴ・ルーガ」は、「子ども番組でサブカル」の先鞭を付けた番組で、「プリプリはかせ」とか、「ミカン星人」とかすごかったですよね。


 小沢"シロクマ"健二@「ポンキッキーズ



 本日のオチ。「ポンキッキーズ」(フジ系、1994年4月1日〜1999年9月30日)より。いや、かわいいけどさw
 「ポンキッキーズ」のレギュラーは、スチャダラパーのボーズや鈴木蘭々。そして、安室さんの黒歴史でもあったりするという。


 しかし、それもいまは昔。
 諸行無常、盛者必衰、ただ春の夜の夢のごとし、ですな