大阪府立国際児童文学館存続のための署名運動・その4
大阪府立国際児童文学館存続のための署名運動(その2・その3)の続報です。
日本マンガ学会から大阪府立国際児童文学館の存続を求める要望書(@宮本大人のミヤモメモ)が出ています。
児童文学書評では、第二次の存続要望署名運動が始まっています(締め切りは、5月10日)。
続報は、以下のサイトでも行われているので、参照してください。
マンガ学会関西交流部会報告@のりみ通信。
大阪府立国際児童文学館存続を願うページ@中川裕美のホームページ。
大阪府の動きとしては、橋下知事直轄の改革プロジェクトチームによる財政再建案(@宮本大人のミヤモメモ)が出ているのですが、「大阪府改革案「廃止」8施設が赤字」(@YOMIURI ONLINE)という記事によれば、「70万冊の蔵書があり、毎年、5万人以上が利用する国際児童文学館(吹田市)は、利用者1人あたりの府の負担額は3672円と高コスト体質で、その半額以下の1756円で運営する中央図書館(東大阪市)に機能を移すという」とのコト。
児童文学館の予算は、業務及び財務等関連資料(@大阪府立国際児童文学館で見られるのですが、平成17年度を見ると、年間予算は2億円ほどで、うち職員給与が8000万(常勤10名。非常勤19名)と、人件費に最も高い経費が割かれています。大阪府の財政状況の中では、統合による経費削減も無理からぬことと思う人も多いのかもしれません。
しかしながら、その3でも書いたように、営利目的のレジャー施設と非営利目的の文化施設では、はじめからまったく意味合いが違うわけで、営利目的のレジャー施設が放漫経営で府に莫大な借金を残したというのと同じに見てもらっては困るし、「利用者1人あたりの府の負担額が高コスト体質」だから閉鎖するというのは、筋が違うのではないかと思う。バブル期の放漫財政のツケを、バブル期以前に設立された文化施設に回すというのでは、まったくもって大事なものは何なのか、価値観を見失っているとしか思えないんですよね(児童文学館の存在意義については、その2から辿ってください)。
もう一つ、以下の記事にもリンクを貼っておきます。
竹内オサム「守れ、子どもたちの感性のために」@毎日.jp。
また、ぼくのはてなアンテナでは、少ないですが一応、大阪国際児童文学館関連アンテナのカテゴリを作っていますので、宜しければご利用下さい。