罰ゲーム



 今日は授業の冒頭で、「おとといは七夕でしたね。ぼくの織姫はどこにいるのかな?」と言うという、昨日やれと言われた罰ゲームをやって来ました。ウケましたよ。一部にですけど。
 今日の授業はうまくやれて、話が佳境に入ってくると、生徒たちがすーっと集中していくという場面があって、嬉しかったんですけど、それよりなんか不思議な感覚でした。


 結局ぼくがうまく授業ができれば、生徒たちは集中するんですよね。
 授業がうまく行くと、やっぱり気分いいですね。すこし楽になります。いまちょっと心臓痛くて、それが収まるわけじゃないですけどね。


 教師やってて、楽しいことがないわけじゃないんですよ。
 例えば、試験監督なんて、50分の試験時間のうち、20分もすればもうあきらめて、机につっぷしてしまう子が出てくるんですよね。時間が経過していくにしたがって、どんどんそういう子が増えていく。


 そのときの彼らの顔ときたら。
 もうダメだ……むずかしい……こんなのできないよ……もうあきらめよう……


 「プリキュア」の悪役じゃないですけど、そういう顔を見てると、ふはははは、心地よい絶望だっ! もっと絶望するがよいっ! おまえたちが絶望すればするほど、それが我が力になるのだーっ! みたいな邪悪な気持ちになります。めちゃくちゃ楽しいですね。


 そんなこと言ってたら、「これが人間の希望の力かーっ!」って叫びながら、滅んで行くことになるわけですけど。


 もちろん、冗談ですよ。


 生徒たちと接してるときは楽しくて、みんななんだかんだ言っておとなよりもずっと純真だから、接してるとそれはすごく楽しいんですよ。
 ただ、やっぱり授業がね……。準備も実践もやっぱりとてもたいへんで、すごく負担に感じていることも事実です。とにかく早く休みに突入してほしいですね。


 その前に、課題作りとか、もう一仕事しなきゃいけないんでしょうけど。
 一週間後倒れてないかどうかですね。無事生きてりゃいいのですが。


 では。