集中講義



 27〜29日まで集中講義だったんですけど、やっと終わりました。
 講義中は、講義をしっかり聞きながら、でも非常に退屈していたので、メモを取りながら映画について考えをまとめてましたね。朝九時から夕方四時半まで講義を聞いていれば、だいたい一冊本を読み終えて、映画についての考えは二本分まとまります。
 もともと多動的なところがあるんですよね。DVDを見ながら、本を読むか文章を書くかしながら、TVかラジオを聞いているなんてことがけっこうある。まあ、現代は多かれ少なかれみんなそんな感じだと思うのですが。


 まあ、しかし、映画については、8月10日あたりから、われながらよく書いたなと思います。講義を半年やれるくらいは書いたんじゃないですか。一応、昔大学の映画ゼミで教わったことがある映画の見方や論じ方を自分なりに実践してみる、という狙いは一通り実現できたかな、と思うんですけどね。……いや、まだまだ全然なんですけど。
 でも、まあ、こういう試みをするのは、結局作品を分析するのが好きで、モノを書くのが好きなんでしょう。紆余曲折ありつつも、書くものがだんだんよくなっていくという手ごたえが確実にあって、ぼくとしてはとても楽しかったですよ。


 そして、もちろん、映画も好きなんですよね。映画って、作品ごとに世界の肌触りみたいなものがまったく違うじゃないですか。
 いい映画を見ていると、世界の見え方や音を含めた世界の肌触りですよね、それのまったく新しいものを体験させてくれるので、世界に対する新鮮さを取り戻させてくれるんですね。
 わかりやすく言うと、恋をすると胸がドキドキして、世界が変わったように感じられるというあれですね。でももういまさら、恋が始まる〜♪という年齢でもないので、世界を新鮮なものとして感じられる体験を求めているわけです。
 なので、ぼくはどちらかというと、娯楽映画よりも芸術系/ミニシアター系の映画の方が好きだし、個性的な映画監督、それも毎回全然違う肌触りの映画を作ってくる映画監督が好きですね。


 それで、今回、映画を論じているのはとても楽しかったんですけど、でも、やっぱりつまらなさを感じるのは、所詮、自分ひとりの見方にすぎないんですよね。
 映画について他人の感想を聞くとか、自分の解釈を覆されるとか、見ていたはずなのに見えていなかったものを指摘されるとか、そういう新たな見方を示されたいんですよね。
 というわけで、最初に述べたように、映画のゼミをやりたいなあ、と思うんですけど、どうですか? と、一応お誘いしておきます……。
 まあ、実際には、ぼくと、研究室の後輩と、最低ゲスト一人、四人でできれば集まった方、という感じになるのかなと思ってるんですけどね……。


 blogについては、映画についてもうちょっと書こうかな、と思ってますよ。他に特別書きたいことがあるわけでもないですしね。
 なんか教育実習に行ったことで毒気が抜けてですね。枯れちゃった気がしてるんですけど。こう、理解してほしいっ!とか、おれの話を聞けっ!とか、おれはここにいるぞーっ!とか、そういう飢えみたいなものがなくなった気が。
 まあ、また、やむにやまれぬ衝動に駆り立てられることもあるでしょう。退屈してるのは確かですしね。
 ああ、人と話がしたい……。夏休みだから人いない……。
 とりあえず、では。