ポニョ



 『崖の上のポニョ』、山形駅ビルのシネコンソラリス」で見てきました。
 いやー、やっぱり宮崎駿はすげーぜ。この人は絶対頭がおかしい。冒頭からいままで見たことのないイメージを見せてくれるし、圧倒されて、鳥肌が立つんですよね。
 あまりにすごすぎるものだから、早い段階で「すごすぎワロタ(^o^)/」状態になってですね。基本的にはずっと笑いっぱなしみたいな状態でした。声を出して笑ってると周囲に迷惑だから、声は出さないですけどね。心の中では笑いっぱなしで、笑い死ぬかと思いましたよ。
 笑うっていうのは、キャラがもうみんな子ども化してるっていうのもあるんです。この映画にはもう大人は一人も出てこない。みんな素直で、感情の赴くままに生きているし、行動する。ポニョ、宗介、好きーっ!で押し切るわけです。上々だねとかやけに大人びた言葉遣いをする宗介もそれは同じだし、大人たちもそう。
 何がどう世界の危機なのかさっぱり説明がなかったりであるとか、もうあんまり面倒くさいことは考えたくないんだよね、というスタンスははっきり出ている。なので、後半のなんだかのんびりした雰囲気であるとかも意図としてはよくわかる。いや、後半はあんまり面白くないんだけどさ!
 で、まあ、ぼくも子どもなので、そういうところはすごく共感するというか、よくわかるんですよ。寂しい・好き・離れたくないというシンプルな感情で動くところ、それから、細かいことなんかどうでもいいじゃんっ!というところですね。ぼくはよくわかる。
 あと、もう一つ顕著な特徴を挙げておくとすれば、「生命」ですよね。海の生命のありようというのが描き込まれていて、気持ち悪いんだけど気持ちがよくて、一時間半見続けているうちに、見終わった後、自分の体が一度細胞レベルで溶けた後で一から新たに作り直されたような感覚があるんですよね。
 というわけで、やっぱり宮崎駿はすごいし、映画館で映画体験として見ておく価値がある作品だと思うので、みんな映画館で見ようぜ、とオススメしておきます。ぼくも最低もう一回は映画館に見に行きます。