近況報告/桜



 4月に入ってから、やはりかなり忙しくなって、慌ただしい毎日を送っています。


 んー、ぼくは去年から大学に戻ってきているわけなんですけど、ゆっくり大学に腰を据えていられる立場ではないので、なるべく早く高校か中学の教師になるべく、教職の単位を取っていてですね。今年は、6月に教育実習にも行くんです(あと、介護体験にも行きますね)。で、そうすると、教務係に出さなければならない書類が四種類あったり、あちこちの建物に出向かなければならなかったり、たいへんなんですよね。
 で、今年は、今年大学に入学した新一年生が大学特有のゼミ形式を学ぶために受講する「基礎ゼミ」授業に出ているんですけど、そうすると、周りがみんな18才でですね。10才以上年下なんですよね。なんかもう、中学生がかわいいみたいな意味でかわいいって感じちゃうんですけど。
 で、そうすると、もともとぼくは、25才をすぎた段階でも他人と目を合わせて喋れないし、初対面で人と打ち解けて話せないみたいな性格で、それは、自分は「普通の人」には嫌われるに違いない、みたいなコンプレックスや不信感が原因だったからなんですけど、さすがにいまは平気になっていて、どんどん人前で喋れるようになっていて。その場ではコミュニケーション能力で一歩リードしている(このぼくがっ!)みたいな形になるので、リーダーシップを取れたり、頼りにされたりして、それでものすごく楽しいんですね。
 あと、書道ですね。木曜日の朝から書道をやっていて、これがなかなか気持ちいいんですよね。本を読んだり、パソコンで文章を打ったりっていうのとは、また全然別のものですからね。やはり目を使うものではあるんですけど、多分眼球の動き方が全然違っていて、おそらくそれで気持ちいいんだと思うんですけど。


 研究室では、去年から人数が一気に倍になって、最初はとまどってたんですけど、二週間くらい経ったいまは、にぎやかなのがとても楽しいですし、映画の研究をしたいという留学生の方のチューターを担当することになってですね。映画について話したり教えたりしているのも、とても楽しいです。研究室でも、わりと後輩たちに頼りにされている感じがあって、うん、なんだかとても充実感がありますね。
 いや、ぼくは、20代前半の時期は、自分は対人関係が苦手で、ひとりで部屋にこもって、本を読んだり映画やアニメを見たり、パソコンで文章を打ったりしているのが性に合っているという自己認識を持っていたんですけど、意外と自分は人と話したり、人に教えたりっていうことが好きなんだな、ということがだんだんわかってきたんですよね。そういう自分の資質をもっと早くから把握できていたら、いままでの人生でこれほど苦しまなくてよかったし、また、いま、ここにいないだろうな、と思うんですけどね。
 いや、「いま、ここにいる」というコトについては、いまとても楽しいし、〈いま・ここ〉にいなければ出会えなかった方たちと出会えているわけだから、よかったなって思うんですけど。社会的には、いまの年齢で、「語るに足るほどの職歴もなし」っていうのは、とってもまずい状態ですからねw


 あと、新歓の自己紹介のとき、自分でやっていて思ったんですけど、オタクはなんで自己紹介のとき、自分がオタクだってコトを必死にアピールしないと気がすまないんでしょうねw それで、「オタクであるコトを自ら積極的にアピールしている」姿を見て、みんなが笑っている様子を確認することで、どこかほっとしている自分がいる。
 自分の心理を分析すれば、うーん、外見がですね、やっぱり「怖い」とか「暗そう」とか、そういう印象を与えそうな目つきや顔つきをしているという自覚があるんですよ。
 で、自分がオタクであることをアピールすれば、ある程度納得してもらえるというか、ああ、この人はオタクなんだ、でも、いい人みたい、みたいな。それは、その場にいる人たちが文学や文化に関心がある方たちで、ある程度理解がある方たちであることが期待できるとか、2003年ころから、オタクに対する一般的な認知度が高まって、「気持ち悪い」から「ちょっと気持ち悪いけど、そんな悪い人たちじゃない」程度には、ネガティブなイメージが払拭されつつあるコトも前提なんですけど。
 「オタクだけど、コミュニケーション能力がないわけじゃないみたいだし、悪い人じゃないみたい」といった印象が、初対面の人にも与えられたって思えると、「自分は怖がられてるんじゃないか」という不安から解き放たれて、ほっとできるのかな、と。
 なんかもう自意識過剰な話で、他人はおまえのコトなんかたいして気にしてないよ、というのも、客観的には理解してるんですけどね。そういう客観的な自分は、「おとなしくしとけ」って言ってるんですけど。できない。そうせずにいられないっていう。
 オタクが社会に出なければならなくなったときって、こういう自意識をもつ人が多いんじゃないかなと、ぼくは自分がそうだから思うんですけど、みんなはどうなんでしょうね。女装ハルヒコスの人たちとか、過剰に自己表出しているオタクたちが目立つわけですけど、とうてい周囲の理解が得られそうもない環境にある方は、「隠れオタク」という感じの方も多いんでしょうね。その辺り、あとで2chなどで議論されてないか、探してみます。


 とまあ、近況報告としては、そんな感じです。
 今後の自分の予定としては、5月末から6月の半ばにかけて教育実習があって、終わった次の次の日に学会発表の予定が入っているので、おそらく4月の残りと5月は、そこに向けて準備をしていくコトになると思います。
 で、blogについては、blogを見てる方はだいたいわかると思うんですけど、ぼくはたいへん忙しなくあれこれやろうとするタイプで、学期が始まるとさらに「あれやこれや」は加速するので、blogを更新する時間を捻出できるのか微妙なところなんですけど、動いてる分だけ、書きたいネタもどんどん貯まっているので、どこかしら時間を見つけて、blogも更新していこうと思っています。
 では。




 霞城公園山形市

 今年はお花見はあまりできなかったんですけど、桜はとても好きです。とりわけいちばん思い入れがあるのは、山形市霞城公園の桜ですね。
 お堀の上に桜が並んでいて、夜間ライトアップされるととても神秘的で、きれいなんですよ。電車一本で行けるんだから行けばいいんですけどねw この季節は忙しいんですよねー。