近況その他



 忙しい日々はとりあえず先週で一段落して、週末で英気も養ったので、さて、次は何をしようか、と思っているところなのだけど、結局、自分のことよりも他人のことで忙しくしている感じ。まあ、チューターは給与が入るわけだから、一応、「仕事」なのだけど。
 本来であれば、教員採用試験の準備をしなければならないんですけどね。にわか勉強でどうにかなるものではないし、教員免許が取れれば、非常勤講師の申し込みができますからね。それで教壇に立てる。教採は、大学で教採対策の講座をやっているらしいので、秋からそれに出るとして、今年は教員免許が取れればいいんです。


 今週は、昨日も今日もいい発表を聴けたので機嫌がいいです。昨日は、先週ぼくが発表した演習の発表だったのだけど、文学が専攻ではない方が「初めて文学作品で発表」と言いつつ、すばらしい発表を見せてくれて、彼には負けたな、と。ぼくだけでなく、みんな、「ああ、今年は彼に持っていかれた」って思ったんじゃないかと思う。明快な論旨と、細部の説得力と、あと、発表態度においてキャラクターが立っていたんですよね。これは真似できないもので、いや、うらやましい……。
 今日も、研究ということを始めてまだ三ヶ月の留学生の方がとてもしっかりした発表を見せてくれて、もちろん先生たちには出発点から批判されて、本人はへこんでいるようだったのだけど、研究を始めて三ヶ月でここまでやれるのであれば、まだ全然年も若いし、二〜三年で順調に伸びていくんだろうから、これだったら将来有望なんじゃないか、と思えて、彼女のこともうらやましい……というか、元気が出ましたね。
 で、ふたりには演習後そう言ったのだけど、どこまで伝わったかなあ……。「評価されてうれしい」「がんばってよかった」と思ってもらえてればいいのだけど。


 blog、何を書こうかなあ……と悩み中です。
 教育実習日記で一回、流れが切れてしまったんですよね。重い内容の日記を書き続けるのも気が引けるし。というか、あのあたりの日記を書いてるときは、こっちの日記を読んでほしい人にはあっちの日記は読んでほしくないんだけど、どちらも読んでほしい人もいるし、こちらから読者を振り分けられるわけではないし……みたいな意識はずっとあって、その上で、ええいっ、どうでもいいやっ! という感じだったんですけどね。
 これで流れを重視するタイプなんで、何を書くかというのは、いつもかなり悩むんですよ。ネタだったらいくらでもあるんですけどね……。いま、ぼくがこのblogで書いて意味があることって何なの? ということを考え出すと、特に教育実習日記以降は、なかなか書けなかったりしますね。なんか違うなあ……という感じで、書いたものを結局アップしなかったり、しています。
 まあ、キャラクターが立ってないんですよね……。ゆえに方向性がはっきりしなくて、迷走している、という。これはこれでぼくらしいんですかね?


 そろそろ、小説や映画のことを書くblogに原点回帰しましょうかね……。
 でも、この間、久しぶりに新刊書店に行ったら、書棚を見ていてもまったく本を欲しいと思わなくて、こりゃやばいわ、と思ったんですよ。最近、面白い本がないとか、昔はよかったとか思うようになったら、それはもういまの流れに付いていけなくなったってことですからね。いよいよ、オレもヤキが回ったかと。
 ただ、川上、桜庭、森見、伊坂、米澤、舞城、佐藤、谷川など、ここ2〜3年で登場してきた有力な作家たちの出版ペースの勢いが、やや止まった観があるのも確かですね。
 ミステリーもジャンル全体が沈没して久しいですしね。森、西尾の出版ペースはあいかわらずだけど、それぞれ一人勝ちという感じだし。まったく2000年前後の出版ラッシュは、いったいなんだったんだろうな……と、夢のように思うことがありますよ。
 夏、余裕が出たら、話題になっているものを何冊か読んでみようと思います。ここ半年は、とにかく忙しかったですからね。でも、話題になってる本って……ケータイ小説


 明日はマンガについての研究会、日曜日は、映画についての研究会の発表を聴講してきます。
 では。




 ユニコーン「すばらしい日々」(1993)