いま蘇るべズの勇姿w─洋楽ロックの歴史を動画で回顧
最近仕事の手が止まると、洋楽ロックの動画を探しているんですけど、PV、ライブ映像、TVライブ映像など、海外のアーティストが実際に動く姿を簡単に見られるYOU TUBEは、すごいなと思います。ビバ! YOU TUBE!
で、高校時代に、渋谷陽一のラジオや著書を頼りに知識を得つつ、バイトで貯めたお金でCDを購入して、夢中で聴いていた洋楽ロックのアーティストたちがですね、実際に動いてるところを、やっと! 本当にやっとですよ、YOU TUBEで目の当たりにしてはひたすら感激しているわけなんですけど、今回、このエントリでは有名ロックミュージシャンたちの動画を張っていこうと思います。
Nirvana「Smells Like Teenspirit」Live(1991)
グランジ・ロックの雄ニルヴァーナ、最大のヒット曲。カート・コヴァーン(Vo&G)が自殺したときは、本当にへこみました。
Stone Roses「Waterfall」Live(1989)
イアン・ブラウン(Vo)、めちゃくちゃかわゆす。TV出演なんだから寝癖くらい直そうよw ジョン・スクワイア(G)のクールな感じもかわいいですな。お姉さまウケがよさそうw けど、こう見えてレコード会社に乱入してペンキをぶちまけて有罪判決食らったりとか、意外とやんちゃだったらしいですよ。ストーン・ローゼスは、1984年に結成された、80年代後半のマンチェスター・ムーブメントを牽引したバンド。ただし、ぼくが洋楽を聴きはじめたころは、絶好調活動停止中!でしたね。結局4〜5年活動停止してて、活動再開したと思ったらすぐに解散してしまったというw
Sugarcubes「Birthday」Live(1988)
シュガー・キューブスは、1986年、アイスランドでビョークを中心に結成されたバンド。ビョークは、ライブの時点で23才。この頃から力強く伸びやかな声は魅力的。何かを求めて虚空をさまよう手の動きであるとか、挙動不審すぎる自然児な身ぶりは「天然系の不思議ちゃん」といったイメージで、まさにリアルはぐw(by『ハチミツとクローバー』) 同時期のUSライブの映像は、もっとはぐっぽいんですけど、途中でインタビュー映像が入って、歌がぶつぎりになっちゃってるので、UKライブのこちらを。
The Smiths「Shoplifters Of The World Unite」Live(1987)
ザ・スミスは、1982年、マンチェスターで結成されたバンド。モリッシー(Vo)のくねくね感がたまらないですねw モリッシーは詩集を出したことで、ジョニー・マー(G)にバンドに誘われた文学青年で、見れば一目瞭然でわかるように、ゲイでもある。オスカー・ワイルドとかイギリスには、この手の文学青年の伝統がありますね。文学青年の「弱さ」を体現したアーティストで、ぼくも強い思い入れがあります。
Eurythmics「Sweet Dreams (are made of this)」Live(1983)
ユーリズミックスは、1980年、イギリスでアニー・レノックスとデイヴ・スチュワートによって結成された、ニューウェーブ/エレクトロ・ポップバンド。短髪、スーツ、サングラス、黒手袋。アニー・レノックス(Vo)姉さんは、かっこいいですな。
New Order「Blue Monday」Live(1983)
ニュー・オーダーは、1980年、マンチェスターで結成されたイギリスのニューウェーブを代表するバンド。もともとジョイ・ディヴィジョンというバンド名で結成されたが、中心メンバーであるイアン・カーティスの自殺で頓挫し、バーナード・サムナーを中心に再出発。バーナード、なんだかまじめそうだし、歌い方もたどたどしいですね。ロックスターのイメージとは本当に無縁ですよね。
「ブルー・マンデー」といえば、ゾンビ映画『ショーン・オブ・ザ・デッド』で、手元のレコード盤を次々と投げ付けてゾンビを撃退しようと試みて、「ブルー・マンデー」のレコードも投げていいかと訊く友だちに対して、主人公が「ダメだ! 初回盤だぞ!」と制止する場面があって、つまり、それくらいイギリスでは有名で愛されてる曲らしいですよw
King Crimson「Elephant Talk」Live(1981)http://jp.youtube.com/watch?v=G5UCHC2AhlU
クオリティ高っ。キング・クリムゾンは、70年代を席巻したプログレッシブ・ロックの代表的なバンド。中心メンバーであるロバート・フリップ(G)は、背広にネクタイ姿で、椅子に座ってなにげに超絶テクを披露しているギタリスト。五十代をすぎて、眼鏡をかけた姿しか見たことなかったんですけど、間違いないでしょう。この頃からすでに「教授」の佇まいですね。笑顔が素敵だw 同TVライブの続き、「Matte Kudasai」はこちら。「待ってください」って歌ってますねw
Talking Heads「The Great Curve」Live(1980)
白いドレス姿のティナ・ウェイマス(B)が、美人でかわいいですね。ロックバンドのステージでお嬢様っぽい服装をしているので印象的だと思うんですけど。ベース音が響きまくってる曲で、美人ってだけじゃなくバンドの中で重要な役割も担ってますよね。トーキング・ヘッズは、1975年、ニューヨークで結成されたニューウェーブ・バンド。村上春樹が小説の中でやたらとバンド名を誉めていた記憶があるのだけど、あれは何だったんだろうw 動画は、1980年にローマで行われたライブ映像で、全11曲すべてYOU TUBEに上がっているよう。(冒頭はこちら)
3rdアルバム『リメイン・イン・ライト』は、デヴィッド・バーン(Vo&G)によるアフリカ音楽(アフリカン・ポリリズム)への傾倒が開花した傑作アルバムで、いま聴くとミクスチャーロックの先駆といった感じ。4thアルバム『ストップ・メイキング・センス』(ツアーはジョナサン・デミ監督でドキュメンタリー映画化)では、さらにこの傾向が加速して、黒人ミュージシャンを大量に参加させ、当時の批評家たちは批判。日本では渋谷陽一が、「ロックは白人による黒人音楽の解釈であって、ぎこちなさが本質なのだ」と批判した、なんて話もありますね(【ロック名盤】愛の罵倒クロニクル。)。まあ、いまブラック・ミュージックと聴き比べると、十分ぎこちないだろって思うんですけどね。
Sex Pistols「God Save the Queen」Live(1977)
ジョニー・ロットン(Vo)、目が危ないぞw シド・ヴィシャス(B)は、恋人を刺殺する事件を起こした挙げ句に、21才で麻薬の過剰摂取で夭折した永遠の「若者のカリスマ」。セックス・ピストルズは、パンク・ロックを代表するバンド。ジョニー・ロットンは「ロックは死んだ」と宣言したのだけど、パンクはロックそのものなわけで、ようは、パンクはロックの原点回帰のムーヴメントだった、というのがロック史の定説ですね。
映像を見ると、マンチェ組のストーン・ローゼスやニュー・オーダーと違って、かなりオシャレなのがわかると思うんですけど、ピストルズは、ロンドンのキングスロードでヴィヴィアン・ウエストウッドデザインの服を売るブティックを経営していたマルコム・マクラーレンが、店に出入りする若者たちを集めてプロデュースしたバンドで、オシャレなのは当然なんですよね。(読書家的には、ヴィヴィアン・ウエストウッドといえば、嶽本野ばらですね)
Patti Smith「Gloria」Live(1975)
パティ・スミスは、1975年、1stアルバム『ホーセス』でデビューした、ニューヨーク・パンクを代表するアーティスト。詩人でもあり、舞台ではポエトリー・リーディングなどもしていたそう。また、写真家ロバート・メイプルソープの恋人だったなんて話もあるようです。パティ・スミス、男装姿がかっこいいですよね。そして若いので、やはりかわいいなあ、と思ってしまう(当時29才)。いまは貫禄といった感じで、そんなコト言えないですけどね。でも相変わらずかっこいいですよ。
Queen「Killer Queen」Live(1974)
かわゆす。普通にキュートで笑ってしまいますねw フレディ・マーキュリー(Vo)は、1991年にAIDSが原因で死去したこともあり(享年45才)、筋骨隆々とした肉体にオールバック&髭という「兄貴!」(=ゲイっぽい)なルックスの印象が強いんですけど、70年代はお姫様なルックスだったんですな。いつ/どんな風に変わったのか知りたくなりますね。
Ziggy Stardust & the Spiders from Mars「Ziggy Stardust」Live (1972)
「ジギー・スターダスト」は、デヴィット・ボウイが演じるキャラクター。グラム・ロックは、派手でサイケデリックな衣装が特徴的で、日本のビジュアル系バンドや、マリリン・マンソンにも影響を与えています。
T-Rex「Get It On」Live(1971)
グラム・ロックの雄、T-REX。中心メンバーであるマーク・ボラン(Vo)は、77年に事故死(享年30才)。日本にもT-BOLANというバンドがあったけど、まあ「どんだけー」ってくらい好きだったんでしょうな。
LED ZEPPELIN「Communication Breakdown」LIve(1969)
70年代ハードロックの雄、レッド・ツェッペリン。「Communication Breakdown」は、1stアルバム『レッド・ツェッペリンⅠ』に収録。当blogのタイトルは、この曲から取っています。
LEZの登場がどれだけ衝撃的だったかは、前年1968年に発表されたDEEP PURPLE「Hush」の動画と比べれば、明白にわかりますよね。LEZの激しさの前では、この時点でのディープ・パープルのなんと牧歌的なことか(ちなみに、Kula Shakerが1997年にカバーした「Hush」の動画はこちら。激しす)。ジミー・ペイジ(G)が神なのはもちろんなんですけど、この動画を見てると、ロバート・プラント(Vo)も神ですね。やっぱすごいわ。
The Velvet Underground「Femme Fatale」Live(1967)
ヴェルヴェット・アンダーグラウンドは、1965年、ニューヨークでルー・リードを中心に結成されたバンドで、ポップアートの第一人者アンディ・ウォーホルが1stアルバム『ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコ』をプロデュースしたことでも知られる。ニコ(Vo)は、ウォーホルが連れてきた女性ボーカルなのだけど、映像を見ればだいたい想像できるように、たいへんな女性だったようです。
さて、YOU TUBEで洋楽ロックの動画を見られるようになったことで何が嬉しいといったら、なんといってもべズの勇姿を拝むことができたことですね。べズ(Bez)というのは、マンチェスター・ムーヴメントの中心的バンドの一つだったハッピー・マンデーズのメンバーのコトなんですけど、担当楽器がなく、公式なクレジットにもこんな風に載っていたんです。
ショーン・ライダー:ボーカル
ポール・ライダー:ベース
ゲイリー・ホエーラン:ドラム
マーク・デイ:ギター
ポール・デイヴィス:キーボード
ベズ:ベズ
べズはべズ担当ってw で、ライブでは、テキトーに踊ったり、なんとなくその辺をうろうろしたりするだけだったのだけど、他のメンバーにもファンにも愛されまくっていたというw
電気グルーヴのピエール瀧が、べズへのリスぺクトからべズ的であろうとしていて、シングル「富士山」でTV出演した際に、富士山のかぶり物で登場したときなどはかなりべズに近づいていた気がするし、「ポポ」(1994年)のTV出演の動画を見ると、相当意識的に「べズしている」のもわかるんですけど、べズはナチュラルにこれ(↓)ですからねw
Happy Mondays「Step On」Live(1990)
おまえは何者やねんw
ファンに愛されるの、よくわかりますよねw
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